ヤマダ電機会長・山田昇さん(69)
--テレビ販売の不振で家電市場は厳しい
「昨年は非常に厳しい年だった。これまで売上高で前年を下回ることはなかったが、それが2年続いた。地上デジタル放送移行と家電エコポイント制度が重なり、結局は需要の先食いとなり、家電業界にはプラスにならなかった。昨年末の商戦も売り上げを伸ばせず、前年割れしている。ただ、テレビ需要も一巡し、今期は販売台数も1000万台規模に回復すれば、と期待している」
--昨年、ベスト電器を買収したが、公正取引委員会から一部地域で競争が制限されるとの指摘があった
「ベスト買収後も当社の推定市場シェアは約3割で、まだ7割の競争相手がいる。最近の購買パターンはインターネットを中心とした通販市場が拡大し、消費環境は大きく変化した。こうした市場環境なども多角的にみて判断していく必要が出てくるだろう」