三井住友フィナンシャルグループ傘下の三井住友カードも昨年末、「ANA VISA プラチナ プレミアムカード」の募集を始めた。年会費は同社としては最高額の8万4000円、業界でも最高水準だ。年会費を抑えたゴールドやプラチナカードが増えるなか、高品質にこだわり、高級飲食店のコース料理の無料提供など独自サービスを充実させた。
富裕層“予備軍”の開拓も進める。18~25歳を対象にしたカードを昨年4月に新設。25歳で自動的に20代専用のゴールドカードに切り替える仕組みにし、いち早く自社カードをメーンにしてもらう狙いだ。
カード業界に詳しい富国生命投資顧問の橋本浩シニアアナリストは「堅実な人が多い若い世代はクレジットカードを賢く使う人が多い。利用金額は増える」と指摘する。
メガバンクも協力
一方、ジェーシービー(JCB)は中小企業や個人事業主のオーナーとその役員向けに「JCBプラチナ法人カード」を昨年4月から扱っている。