カードにもリストラの足音 富裕層の奪い合い激化、“メーン”確保で生き残り (3/4ページ)

2013.1.12 08:10

 三井住友フィナンシャルグループ傘下の三井住友カードも昨年末、「ANA VISA プラチナ プレミアムカード」の募集を始めた。年会費は同社としては最高額の8万4000円、業界でも最高水準だ。年会費を抑えたゴールドやプラチナカードが増えるなか、高品質にこだわり、高級飲食店のコース料理の無料提供など独自サービスを充実させた。

 富裕層“予備軍”の開拓も進める。18~25歳を対象にしたカードを昨年4月に新設。25歳で自動的に20代専用のゴールドカードに切り替える仕組みにし、いち早く自社カードをメーンにしてもらう狙いだ。

 カード業界に詳しい富国生命投資顧問の橋本浩シニアアナリストは「堅実な人が多い若い世代はクレジットカードを賢く使う人が多い。利用金額は増える」と指摘する。

 メガバンクも協力

 一方、ジェーシービー(JCB)は中小企業や個人事業主のオーナーとその役員向けに「JCBプラチナ法人カード」を昨年4月から扱っている。

業務用にもステイタスを求める人が増えているのに対応

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