アールシステム(神戸市)が開発した、タブレット型情報端末「iPad(アイパッド)」と高機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」を活用したリアル通訳サービスの利用者が全国的に広がっている。
安くて簡単な通訳サービス
同社は田中良二社長が大手外資系商社をスピンアウトし、平成18年5月に設立した。田中社長は商社で海外出張を重ねたが、その度に悩まされたのが言葉の壁。「安く、簡単に通訳が受けられるサービスがあれば、多くの人が助かる」との思いから通訳サービスを自らの仕事に選んだ。
最初に手がけた「テルテルカード通訳」サービスは、困ったときに電話をするだけでオペレーターとつながり、通訳や翻訳のサービスが受けられる。購入したカードに記載された9けたの番号を押すとサービスが始まり、料金は時間制ではなく回数で決まる。
対応言語は英語、中国語と韓国語。海外旅行に不慣れな高齢者や飲食店での外国人対応サービスとして旅行会社などで取り扱いが増え、同社の経営基盤を確立した。