価格は5000円台と高かったが、子供や女性も使いやすい1000円以下のハンディータイプを売り出すと、さらに売り上げは拡大。今年8月末現在までに、325万個を販売する大ヒットとなった。
針がないことで、安全面に気を使う子供のいる家庭での人気が高まった。さらに、オフィス需要でも、異物混入を嫌う食品工場のほか、紙の再利用のための分別が容易だという環境面に配慮する企業のニーズも高まり、「予想以上の売り上げとなった」(コクヨ)という。
同業他社も相次いで新商品を投入。プラスは今年8月、子供や女性が使える小型版で、業界で初めて500円を下回る低価格の新商品を発売したほか、オフィス機器大手のマックスも11月19日に新商品を発売する。
さらに追い風となりそうなのが、10月に東京で開催されたIMF世銀総会で「針なしホチキス」が高い評価を受けたことだ。