サントリー「オランジーナ」日本上陸作戦 チームワークで大ヒット導く (1/4ページ)

2012.7.30 05:00

ペットボトルと缶の2種類で発売された「オランジーナ」と久米さん

ペットボトルと缶の2種類で発売された「オランジーナ」と久米さん【拡大】

  • 販売計画を上方修正し、生産ラインがフル稼働しているオランジーナ(サントリー食品インターナショナル提供)

 【ビジネスのツボ】サントリー食品インターナショナル

 サントリー食品インターナショナルが販売するフランス生まれの炭酸飲料「オランジーナ」が、清涼飲料の新商品としては異例の快進撃を続けている。当初予定していた年間200万ケースの目標をわずか1カ月で達成し、3カ月後には倍の400万ケースを突破、販売計画は当初の4倍となる800万ケースに積み上がった。1000種類の新商品が生まれても1年後に残るのはわずか数種類といわれるほど競争が厳しい国内飲料市場。オランジーナのヒットの裏には、部門の壁を越えて社員が一丸となり、練りに練った強力なマーケティング戦略があった。

 「TORA」で印象づけ

 2010年9月。当時入社2年目だった久米さやかさんが、オランジーナプロジェクトに参加した。「メーカーに就職したからには、一度は新商品の企画・開発に関わりたい」と志願した。任された仕事が、1936年にフランスで生まれ、欧州を中心に世界約60カ国で販売されている人気商品「オランジーナ」の日本上陸を成功させることだった。

 サントリーホールディングスは09年11月、オランジーナを販売していた仏大手飲料メーカー「オランジーナ」を買収した。

「ブランドイメージを崩さずに日本でヒットさせるにはどうすればいいのか」

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