ホンダは2013年夏にも、燃費性能が世界最高水準の小型ハイブリッド車(HV)を投入する。
トヨタ自動車の小型HV「アクア」を上回り、ガソリン1リットル当たり36キロ前後となる見込みで、価格も最安モデルが169万円の「アクア」を下回る設定にする方向。燃費性能と価格面で優位に立ち、HVで先行するトヨタに対抗する構えだ。
新型車は全面改良する「フィットHV」の次期モデルとして発売する方針で、新たに開発した排気量1500ccのエンジンを搭載するほか、エンジンとモーターの間に「デュアル・クラッチ・トランスミッション」(DCT)と呼ばれる省エネ型の変速機を配置。モーターだけで走る電気走行や減速時に回転運動を電気エネルギーとして回収する効率を高め、現行モデルより3割以上の燃費向上を実現する。
ホンダは「各カテゴリーでナンバーワンをとる」という目標を掲げており、新型フィットHVでトヨタの「プリウス」や「アクア」を追撃したい考え。