捨て身?au、“禁断”無料通話の賭け LINE提携でデータ通信量増狙う (2/3ページ)

2012.7.12 05:00

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 スマホの投入で後れをとったKDDIは、巻き返しに向けて旧スカイプ・テクノロジーズ(現在は米マイクロソフトの一部門)と提携し、2010年10月から「スカイプau」を提供。使い勝手の良さから急伸しているLINEとも手を結び、サービス全体の魅力を高める考えだ。

 「KDDIは先手を打ったといえる」。調査会社MM総研の篠崎忠征アナリストは、こう指摘する。音声通話は現在、携帯電話回線を使っているが、中期的にはスカイプやLINEのように「ネットを利用したIP電話サービスに移行する可能性が高い」(篠崎氏)。

 KDDIは近い将来を見据え、通話料に依存しない収益構造への転換も模索しているというわけだ。

 KDDIでは、1契約当たりの月間収入に対する音声通話の割合は5四半期連続でデータ通信を下回っている。無料通話による当面の打撃は「同じ携帯電話会社の利用者同士なら定額で通話がし放題となる『定額通話』も広がっており、軽微にとどまる」(同社)という。

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