ミズノランバードのブランドは、大リーグではイチロー選手や松井秀喜選手、日本のプロ野球では東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大選手らが使用し、米国市場でも販売が伸びているという。
ブランド名の変更により、長年親しまれてきた「MIZUNO」の文字が消えることになるが、同社は「今後は『ランバード』だけで認知される国際的なブランドに成長させたい」と意気込む。
両社がブランドの統一や名称変更に乗り出すのは、米ナイキや独アディダスといった海外の有力メーカーが、日本で最も需要が大きい高校野球向け商品を本格投入し、日本市場に攻勢をかけていることが背景にある。
国内勢は品質の良さに強みを持つが「今や品質だけでは戦えない」(ミズノ)のが現状。このためブランドを統一して消費者の認知度を高め、販促コストを削減し、アジアを中心とする海外市場に活路を見いだす。(西村利也)