スポーツ用品大手のアシックスとミズノが今年、野球用品のブランドの統一や名称変更に相次ぎ踏み切る。国内の野球用品市場は少子化で縮小傾向にある一方、海外の大手メーカーが本格参入し競合が激化。両社はブランド統一などを通じて、販促コストを削減し、アジアなど海外展開を強化し生き残りを図る。
アシックスは現在、グラブやバットなどでは1976年からライセンス契約を結ぶ米ローリングス(ミズーリ州)の「ローリングス」を、靴では自社ブランドの「アシックス」を展開。このうちローリングスとのライセンス契約を今年末で終え、アシックスブランドに統一する。
近年はアシックスブランドの認知度が高まったと判断した。11月からは靴に加え、アシックスブランドのグラブやバットなども順次展開する方針。韓国などアジアへの販売も拡大する。
ミズノは、9月から発売するグラブなどの野球用品のブランド名を現在の「ミズノランバード」から「ランバード」に変更する。来年はミズノが野球のグラブをつくり始めて100周年にあたり、これを機に改める。