経営再建中のオリンパスの臨時株主総会が20日午前、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで始まった。巨額の損失隠し事件を受け、高山修一社長をはじめ11人の現取締役の全員がこの日で取締役を退き、次期社長に内定している笹宏行執行役員ら取締役11人と監査役4人の選任案をめぐって賛否を問う。
<<オリンパスの臨時株主総会が定時ちょうどの10時に開始。冒頭、議長を務める高山社長が株主に向け、一連の巨額の損失隠し問題について陳謝し、頭を下げた>>
高山社長「おはようございます。私はオリンパス株式会社代表取締役社長の高山修一でございます。本日はご多忙のところご出席頂きありがとうございます。それでは、ただいまより株主総会を開会いたします。定款14条に基づき私が本総会の議長を務めますので、よろしくお願いします。まずは、報告事項の説明に先立ちまして、当社の過去の損失計上先送り問題で株主の皆様には多大なるご心配とご迷惑をおかけしたたことを役員一同、この場でお詫び申したいと存じます」
<<役員全員で5秒間に渡り頭を下げる。頭を下げている最中も時折、やじが飛ぶ>>
高山社長「つきましては、本臨時株主総会において、これまでの一連の問題の経過およびこの問題に対する当社の取り組み、今後の経営改革に向けた対応。そして損失計上の先送りなどにかかわる決算訂正について報告申し上げます。当社は一日も早い信頼回復に向け抜本改革に取り組むので、ご指導ご鞭撻たまわりますようお願いします。また議長の議事進行を円滑に行うため、株主の発言は報告、議事事項の説明が終わってからお受けする。それではまず報告事項の説明に入らせて頂きます」
<<資料に基づき一連の損失隠し問題の経緯の説明に入った>>