--健康状況を可視化するビジネスを展開する
「日本では健康寿命をいかに延ばすかが課題となっている。東京工業大発ヘルステックベンチャーとしてIoT(モノのインターネット)製品で、頭から足までの健康データをクラウドで集約。企業向けに健康経営に関するサービスを提供している」
--提供しているIoT製品は
「手首に着けるだけで毎日の血中酸素濃度や心拍数、血圧などを計測できる『ランスバンド』に加え、昨年6月に非接触検温・消毒システム『ランスゲート』を発売した。検温精度がプラスマイナス0.3度と高く、1秒という高速で体温を検出するため、この間に手指消毒までワンストップで済ますことができる。またAI(人工知能)による顔認識も高精度・高速だ。さらに上位機種として『ランサーモ』を今年4月に投入した」
--令和4年7月期の売上高は
「5億5000万円の目標達成を目指す。そのため来年1月に自走式サービスロボット『メディケアボット』を投入する。企業の受付に置いて来訪者を検温しながら面会相手を聞いて案内したり、介護・医療の人手不足解消に活用したりできる。オンラインショップも来年1月に始める。試行錯誤しながら徐々に事業を大きくしていく。ランサーモは海外展開を視野に入れており、開催中の中国・上海の国際輸入博だけでなく、来週始まるドイツ・デュッセルドルフの国際医療機器展にも出展する」
たかぎし・さとし 東工大工卒。平成25年アクセンチュア入社。27年MedVigilance(メドビジランス)を設立し代表取締役。