SankeiBiz読者のみなさんだけに客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第103回は、アジア系航空会社で乗務5年目の新田祐子がお送りいたします。
実は大変なことが多いCAの仕事
CA(客室乗務員)と聞いて、皆様どのようなイメージを持たれるでしょうか? 「華やか」「楽しそう」「少し敷居が高いイメージ」「帰国子女!?」など、様々なイメージがあるかもしれませんね。
日本では優雅なイメージを持たれがちなCAの仕事ですが、実は見えないところで努力もしているし、大変なこともあるんです。いわば、水面を泳ぐ白鳥のよう。水面下では必死に動いているのです(笑)
今回はそんなCAの“見えにくい裏側”をご紹介しつつ、CAとのデートの時に、あるいはCAとして働くお友達・ご家族に伝えたら喜ばれる労いの言葉を4つ紹介します。私の独断と偏見によるものですので、その点はご了承くださいね(笑)
体調管理編 ストレスを抱えたCAに刺さるひと言
国内なのか、国外なのか、目的地によっても異なりますが、CAのスケジュールは非常に不規則なこともあります。また、時差や寒暖の差の影響をダイレクトに受けるので、体調管理に気を使っている人も多いです。
生活スケジュールが周りと合わなかったり、一緒に住んでいる人と合わないことは、実は結構気を使ったりするものなんです。また夜中に離陸するフライトの場合、「夕方に就寝して夜起きる」「10時間以上のフライトの後、就航地に着いても時差がありなかなか寝付けない」という話も聞きます。睡眠は人間の三大欲求のひとつですから、これもなかなかのストレスになり得ます。
そんなストレスを溜めているCAの彼/彼女には「色々な国に行けて、面白い仕事だよね。でも、体調管理などが大変なのでは? 身体に気をつけてね!」と声をかけてみてあげてはいかがでしょうか? 声をかけてもらったCAは、「苦労をわかってくれてる!」と、癒された気持ちになり、ストレスが軽減されるでしょう。
CAのお仕事~機内編 見えない気配りを労う
機内でCAは主に、お客様が快適に安全に過ごしていただけるようお手伝いしています。そのためには、お食事やお飲みものの準備をしたり、機内環境を整えたり。長いフライトの間は何をしているの? と聞かれることも多いのですが、お食事などのサービスが終わった後も、軽食の準備やお手洗いの清掃、具合の悪いお客様はいないかなど、お客様の目に見えないように気を配るところはたくさんあります。
また、機内では力仕事をすることも多いのです。このコロナ禍の影響でしばらくぶりの乗務に就いた際、私は腕が筋肉痛になってしまったほどです(笑)情けない話ですが…。普段は気が付きませんでしたが、乗務では日常的に、そのくらい力を使っているんだと驚きました。
そんな仕事をこなすCAの彼/彼女にはこんなひと言をかけてあげましょう。
- 「サービス後も見えないところで色々な気配りをしているんだね。力仕事もあるだろうし、本当の意味で縁の下の力持ちだね」
間違っても、「CAって何してるの? 楽な仕事だよね!」なーんて言わないでくださいね(笑)