社会・その他

「紀州のドン・ファン」元妻を殺人容疑などで逮捕

 平成30年5月、欧州の伝説の放蕩(ほうとう)児になぞらえて「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助さん=当時(77)=が急性覚醒剤中毒で死亡した事件で、和歌山県警は28日、殺人と覚醒剤取締法違反の疑いで野崎さんの妻だった須藤早貴(さき)容疑者(25)を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。

 野崎さんの不審死から約3年。県警は死亡約3カ月前に結婚したばかりだった須藤容疑者が関与した疑いがあるとみて捜査を続けていた。

 野崎さんは30年5月24日夜、自宅2階で意識を失っているのが見つかり、死亡が確認された。野崎さんの体内から覚醒剤成分が検出され、死因は急性覚醒剤中毒と判明した。

 生前、野崎さんが薬物に関係した形跡はなく、県警は第三者が故意に覚醒剤を野崎さんに摂取させた可能性があると判断。須藤容疑者と覚醒剤とのつながりなどを調べていた。

 野崎さんは、28年2月、交際していた女性に多額の金品を盗まれたと報じられたのを機に、たびたびテレビのワイドショーや週刊誌に登場。多くの女性との交際遍歴をつづった著書も話題になり、「紀州のドン・ファン」と呼ばれた。

 野崎さんの著書によると、野崎さんは須藤容疑者と東京都内で知り合い、急死する3カ月前の30年2月に結婚したばかりだったという。

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