SankeiBiz読者のみなさんだけに客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第100回はアメリカ系航空会社で乗務3年目の美樹サンティアーゴがお送りいたします。
客室乗務員が知っている機内で役立つライフハックを教えて!
機内で利用できるサービスやちょっとした秘密など、お客様が知らないことって意外とあるんです。飛行機をよく利用する人や航空会社の人なら知っている「機内で快適に過ごす方法」。今回はそんな“機内ハック”をみなさんにシェアしたいと思います。
ハック1:座席は“勝手に”移動する
こんな経験はありませんか?
- 座席を事前予約するのを忘れて自分の希望する場所に座れなかった
- LCC(格安航空会社)を利用の際、有料の座席指定を使わず搭乗したら真ん中の席になった
- 実際に指定された席に座ると窮屈で、空いてる席に移動したい
- 意外と空いているフライトで周りにも空席がたくさんある
…でも、いつ移動したらいいか分からない。勝手に移動して他の人が座る席だったら?
そんなみなさんへ!
席移動をするタイミングは「搭乗客のみなさまが搭乗されました(All passengers are on board)」というアナウンスが聞こえた時です。空いてる席、移りたい席をチェックしながらこのアナウンスが聞こえた瞬間に、さっと移動してください(笑)
自分がスペシャルミールを頼んでいる、何かアシスタントを頼んでいるという場合を除いて、移動したからといって客室乗務員に何か言われることはありません。もちろん先にこういう事情があって席を移動したいと断っておくと安心です。
もし席に不具合があったり、映画を見るスクリーンが壊れている時などもぜひ客室乗務員に声をかけてください! なんらかの解決策をくれます。
ハック2:スペシャルミールを頼む 先に食事をゲット
スペシャルミール(special meal)とは日本語で特別食。ベジタリアン、ヴィーガン、ヒンドゥー、塩分控えめ(Law sodium)、グルテンフリーなどお客様の宗教上の都合や健康的な理由、ベジタリアンリクエストに応えるための機内食のことです。
もしあなたがベジタリアンだったり、乳製品アレルギーがある場合、機内食は食べられない...と思っていませんか? 実は大手の航空会社で機内食を提供するフライトでは事前にスペシャルミールを頼むことが出来るのです。
海外では、ヴィーガンやイスラム教で豚肉が食べられない人など、宗教的な理由で普通の機内食が食べられない人が多いので各航空会社のホームページにもどんな食事に対応しているのかが記載してあります。
スペシャルミールはたいてい、一番最初に提供されます。一番後方の席に座っていても、一番最初にお好みの食事を出してもらえるということです。
「お肉かお魚か」など、ミールチョイスがある場合、客室後方の座席だと、カートが回ってきたときにはもうチョイスが残っていないこともありますよね。でも、スペシャルミールを頼んでおけば、「本当はお肉が苦手…お魚のメニューが選べずお肉だったら、食べられるところがほとんどないなあ」なんていう悲しい思いをすることもなくなります。
もしスペシャルミールを食べてみたい方は次のフライトでトライしてみるのもありです! ただし事前に予約しないと準備出来ないので座席指定と同じようにリクエストをお忘れなく。