働き方

「仕事に集中できない理由」ランキング発表 集中力を削ぐ原因になることとは

SankeiBiz編集部
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 新型コロナウイルス感染拡大から1年。大手企業を中心に時差出勤やテレワークの導入が広がるなど、働く環境は大きく変化している。一方、テレワークだと集中力が低下するという声も上がっており、今後、ビジネスパーソンにとっては自分をうまくマネジメントすることが重要と言えそうだ。WEBメディアの運営・コンサルティング事業を手掛ける「ビズヒッツ」(三重県鈴鹿市)が「仕事に集中できない理由」に関する調査結果を発表した。集中力を削ぐ原因と解決策とは。

 「集中できないことがある」8割超

 「あなたは仕事に集中できないときがありますか?」

 働く男女500人を対象に行った「仕事に集中できない理由に関する意識調査」では、集中できないときが「よくある」「たまにある」との回答が8割を超えた。

 多くの社会人にとって集中力の維持は仕事のパフォーマンスに影響し、成果にも直結する問題だ。集中力を維持する方法として、注目されているのが運動や瞑想の実践。ほかにも、「25分集中+5分休憩」を1単位としてとらえ、時間内に処理するタスクを決めて取り組むことでも生産性が向上するとされる仕事術で、これは「ポモドーロ・テクニック」と呼ばれている。働き方が多様化する中で自身の集中力と向き合う人も増えているようだ。

 働く人々の集中力が切れてしまう背景に、どのような要因が絡んでいるのか。「あなたが仕事に集中できないのはどんな時か」との問いで、最も多かったのは「体調に問題がある」の136人。睡眠不足や残業続きの生活が集中力を削いでいるという回答も多く、不規則な生活や長時間労働が仕事のパフォーマンスに悪影響を与えているという実態がうかがえる。

 2位は「プライベートに気を取られている」の103人。「家族とケンカした」「金銭問題」など、プライベートでネガティブな問題があると集中できないという回答も多く、中には「ソーシャルゲーム」などの娯楽に意識が向いてしまうという人も。不安定な精神状態も集中力を削ぐ原因になっていた。

 3位以下では「職場の雰囲気・人間関係」に起因する理由が挙がる一方、「忙しすぎる」と「急ぎの仕事がない」の両方がランクイン。人間関係も仕事量も、適切な距離、バランスが取れた状態が望ましいことが読み取れる。

 集中できないときは「休憩」

 調査結果では、仕事に集中できない理由と同時に、集中できないときの解決策のランキングも公表。その1位はシンプルに「休憩を取る」で199人が回答した。具体的な過ごし方には「トイレ」「タバコ」「コーヒーを飲む・お菓子を食べる」「散歩やストレッチで身体を動かす」「仮眠」「目を閉じてボーッとする」などが挙げられている。

 2位は「優先順位を変更する」の56人だった。「重要な仕事は後回し」にし、「簡単な仕事から片づける」というのも有効なようだ。どうしても集中できないときは、無理に集中しようとせずに「集中力が回復するまで重要な仕事を後回しにしてミスを防ぐ」という作戦もあるという。

 3位以下は「体調を整える」「楽しいことを考えてモチベーションを上げる」「イヤホン・耳栓をつける」などの対策が挙げられている。

 いずれも自分のマインドをコントロールするための手段とも言え、自分と上手に付き合っていく方法として参考にしてみてもいいかもしれない。

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SankeiBiz編集部 SankeiBiz編集部員
SankeiBiz編集部員が取材・執筆したコンテンツを提供。通勤途中や自宅で、少しまとまった時間に読めて、少し賢くなれる。そんなコンテンツを目指している。

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