CAのここだけの話

シンガポール在住CAが教えたい 日本人のお眼鏡に適うアフタヌーンティー3選 (1/2ページ)

朝倉朱音
朝倉朱音

 SankeiBiz読者のみなさんだけに客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第85回はアジア系航空会社に勤め乗務2年目の朝倉朱音がお送りいたします。

 新型コロナウイルスの影響で思うように海外旅行することもできず、歯がゆい思いをしているのは私だけではないはず。旅行ができるようになったら、渡航先としてぜひおすすめしたいのがシンガポールです。

 シンガポールでアフタヌーンティーをする「必然性」

 東南アジアの旅行を考えていらっしゃるのなら、初心者でも安心で、治安が良いシンガポールは一考の余地アリです。みなさん、シンガポールというと何を思い浮かべますか?

  • ホテル「マリーナベイサンズ(Marina Bay Sands)」のインフィニティプールでゆっくりする
  • マーライオンの前で口を開けて写真を撮る
  • ユニバーサルスタジオ・シンガポールで日本にはないアトラクションを満喫する

 …など、見たいこと・やりたいことはたくさんあると思います。2019年にはチャンギ空港の中に、大きな滝が流れる巨大ショッピングセンター「ジュエル(Jewel)」がオープンし、シンガポールは観光都市としてますますの発展を遂げているんですよ。

 その中でも私がみなさんに体験していただきたいのが、シンガポールでのアフタヌーンティーです。

 イギリス統治の歴史をもつシンガポールでは、高級紅茶メーカー「TWG」に代表されるように、紅茶を飲む習慣が浸透しています。そして、どの高級ホテルもアフタヌーンティーを提供しているのです。

 ただ驚くべきことに、シンガポールでアフタヌーンティーを楽しむ人々の大半が、おしゃれをした日本人観光客だそうです。渡星するまで私も知りませんでした。午前中の涼しい時間に街を観光し、午後はおしゃれをしてゆったり美味しいものを楽しむという選択をされる方が多いのではないでしょうか。

 そこで、シンガポールに住み、現地でのアフタヌーンティーをいくつも体験した私が、「シンガポールでアフタヌーンティーをするならココ!」と自信をもっておすすめする3つのホテルをご紹介します。

 1. 伝統菓子も堪能できる「王道」ティーセット

 歴史的な建造物をホテルとして蘇らせた「フラートンホテル(The Flluerton Hotel)」は立地が海に面していて、対面にはマリーナベイサンズが見えます。ホテルのエントランスを入ってすぐの大きなシャンデリアにも思わずうっとり。

 実は「フラートンベイホテル(The Fullerton Bay Hotel)」と「フラートンホテル(The Fullerton Hotel)」がありますが、私のおすすめは断然「フラートンベイホテル」の中にあるレストラン「クリフォードピア(The Clifford Pier)」でのアフタヌーンティーです。

 平日は優雅なアフタヌーンティーセットでセッティングされ、おかわり自由のスタイル。土日祝日はバイキングスタイルでの提供となっています。シンガポールの伝統菓子パンダンケーキやオンデオンデなど、日本では食べることができないデザートを時間が許すかぎり楽しむことができます!

 私が訪れたときは、事前に日本から来た友人の誕生日ケーキをオーダーしていたのですが、写真を撮ってくれて、それをプリントしメッセージカードにしてくれるというスタッフの計らいで、忘れられない思い出となりました。

 2.まるで鳥カゴの中にいる気分になれる唯一無二の空間

 インスタグラムで発見して、ここはホテル内か? と驚いたのがホテル「パンパシフィックシンガポール(Pan Pacific Singapore)」にあるラウンジ「アトリウム(The Atrium)」。開放感溢れる吹き抜けの天井と「アジア最長」という44mのバーカウンター。そしてポッドの形をした座席がリフレクションプールに浮かんでいる贅沢な造りです。

 アトリウムでは、優雅な2種類のアフタヌーンティーセットから選べます。私が頂いたのは通常の英国スタイルのアフタヌーンティーでしたが、シンガポールスタイルは3段のプラナカン食器に入っています。「プラナカン」とは、中国・マレー・ヨーロッパの文化がミックスされた独自のスタイルです。シンガポールの伝統的なお菓子ニョニャやクエーで、どこか懐かしいプラナカン料理の世界を体験することができます。飲み物も2種類選ぶことができます。

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