CAのここだけの話

片や戦争状態 CAの機内での過ごし方は“長短”でこんなにも違う (1/2ページ)

樽井優
樽井優

 サービス以外の時間帯、CAは何をしているのか

 SankeiBiz読者のみなさんだけに客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第71回は中国系航空会社に勤め乗務1年目の樽井優がお送りいたします。

 皆さん、客室乗務員(CA)は、機内でどのように過ごしているかご存知でしょうか? 機内食や飲み物のサービスが終わった後、何をしているのか不思議に思っている方も多いのでは…? 今回は、意外と知られてないカーテン奥のギャレー(機内のキッチンのような場所)でのCAの過ごし方をご紹介したいと思います。

 私が勤めている航空会社では、片道の最長乗務時間は約4時間~5時間で、これを一日のあいだに往復することもあります。また片道の最短乗務時間は約1時間15分ほどで、この場合は一日のあいだに往復することがほとんどです。

 長距離便と短距離便には、実はCAにとって雲泥の差があるのです。私たちCAの機内での過ごし方にも、かなりの違いがあるんですよ!

 最長乗務時間の便での過ごし方

 長距離便と短距離便。私が勤める航空会社の場合は、サービスを終えるまでの流れは共通です。私たちCAは、飛行機が出発し離陸した後、シートベルト着用サインが消えるまでは担当のジャンプシート(機内のドア付近にあるCA専用の座席)に座っています。シートベルト着用サインが消えてからがサービスの準備開始です。ギャレーに向かい、機内からは作業が見えないようにカーテンを閉め、サービス用の制服に着替えます。そして、食事や飲み物配布などのサービスを始めます。

 長時間のフライトでは、全てのサービスが一通り終われば、そこからは基本的にお手洗いの清掃、機内を定期的に巡回しながらギャレーに待機しています。

 その間に、私たちCAもクルーミール(CA専用の機内食)をいただきます。各クラスのお客様にお出ししているミールが余っていればそれを食べることもありますが、基本的にはCA用の食事やフルーツも用意されています。毎日機内食を食べるので、飽きてしまったCAや、健康に気をつけているCAの中には、食事を家から持参している人もいます。

 また、旅行先のお土産などをみんなでシェアしたり、仕事の話、噂話、恋愛話をしながら会話に花が咲くこともしょっちゅう。みんな普通の女の子なので、お話しし出すと切りがありません! もちろん、お客様のご要望には一目散に飛んでいきますよ。

 他にも、私たちの後にその飛行機で乗務するクルーのために機内物品の補充作業や飲み物やお酒などの在庫管理をしています。

 機内は乾燥がひどく、足のむくみも感じやすいため、ハンドクリームを塗るなどお肌のケアをしたり、ストレッチをして過ごしたりしているんですよ。

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