元受付嬢CEOの視線

仕事で自信がない人の共通点 過剰なアクセサリーにマウンティング… (1/2ページ)

橋本真里子
橋本真里子

 受付嬢時代に非常に鍛えられたスキルは「人を見る目」です。前回は、約4年間にわたり経営者を続けてこられた理由を他者の評価を通じて分析してみましたが、この「人を見る目」も経営者としての自分を支えているポイントといえます。

 会社も組織もチームも「人」で構成されています。どんな人で構成するかは企業の成長や生命力を大きく左右すると実感しています。きっと読者の皆さんも、面接や面談で相手の人柄やスキルを見極め、一緒に仕事をするか否か決めることがあるのではないでしょうか。そこで今回は、シーンごとに、私が相手のどの部分に注目しているかをお話ししたいと思います。あくまで主観的な分析ですが、「自信のない人」にみられる傾向をお伝えします。

初対面で目に飛び込んでくる“過剰な”アクセサリー

 女性も男性もアクセサリーを着用するのは自由です。しかし、ビジネスシーンにおいて“過剰な”アクセサリーは特に相手に与える印象を左右するかもしれません。

 皆さん、アクセサリーを着用する意味を考えたことはありますか?

  • おしゃれとして楽しみたい
  • 好きなブランドのものを身に着けてモチベーションを上げたい

 よくあるものとしてこうした理由が考えられます。

 実は受付嬢においては「結婚指輪以外のアクセサリー着用は認めない」というルールを設けている企業があります。これは、アクセサリーが個性を主張しすぎる可能性があるためだと思います。裏返せば、「個性を出したい」もアクセサリーをつける理由のひとつなのです。

 一方で、男性の“過剰な”アクセサリーには暗に、これらとは別の意味があるように感じることがあります。

  • 自分自身への注目をそらす

 私が思う“過剰な”アクセサリーとは、大きな指輪をすることや、複数の指に指輪をすることです。おしゃれや個性の裏側で、「自信がないから」あるいは「イケてる感を出したいから」、あえて目をひくような指輪をして自分そのものへの注意をそらしているように感じるのです。

 私だけでなく、周囲の反応からも、男性でアクササリーを過剰につける人はあまりいい印象を持たれていないことが多いようでしたし、仕事面においても、ちょっと不安を感じている人に多かった印象です。

 私が受付に座っていた時に、とある男性社員がこんな話をしに来ました。

「アクセサリーが好きなのはいいんだけどさ、気になっちゃうんだよねー。それに、俺以上に本人が気になってるみたいなんだよねー」

 商談相手の男性が、癖なのか、話しながらも、自分がつけている指輪を触っているのが気になるという話でした。その時は「確かに」と思ったくらいでしたが、起業して、受付嬢時代よりももう一歩踏み込んで人と関わるようになった時にさらに共感しました。特に名刺交換時に、相手の名前よりも指輪に目が行ってしまうことがあります。

 「仕事はその人の装着品でするものではなくその人自身でするもの。だから、仕事中において過剰なアクセサリーを着けている人は、何か共通する理由があるのかもしれない」。自分なりにそのような仮説を立てて分析してきた結果、「より自分にフォーカスして欲しいと考える人はアクセサリーを身につけない傾向に、自分に自信がない人ほどアクセサリーに執着する傾向がある」と感じました。一様に当てはまるわけではないですが、私は初対面の男性で“過剰な”アクセサリーを身に着けている人には注目してしまいます。

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