元受付嬢CEOの視線

何気ない「設備」が採用に寄与 人材不足時代でも人材に困らない理由 (1/3ページ)

橋本真里子
橋本真里子

 経営者同士で集まると、必ずと言っていいほどこんな話題が出ます。「御社は採用に困っていない? いい人を採れなくて困ってない!?」

 今、どこの会社も人材不足。売り手市場とも言われていますね。確かに、面接させていただく方に他社の選考状況などをお聞きすると、「すでに数社内定を頂いています」なんて答えが返ってくることが多いです。私の就活時の氷河期が嘘のようです。

 人手不足ゆえ、企業は様々な「努力」をしている話を耳にします。

  • 福利厚生に力を入れる
  • 女性が活躍できる会社というアピールをする
  • 「ホワイト企業」「働きがいがある企業」などの称号を取得する
  • 特別給与体制を作る

 確かにこれらを充実させることは、採用には直接的な効果が得られると思います。しかし、これらのことを実施していくには実は結構なコスト(費用面・検討面・導入面)やリスクが発生します。

 我々も様々な福利厚生や制度は取り入れていきたいですが、なかなかそうもいかないのが現実です。弊社も大企業ほどの充実度は実現できていません。

 しかし、「採用に苦労しているの?」と聞かれると、それがそうでもないのです。いろんな要因はあると思いますが、ひとつ大きな理由があることが最近わかりました。

 それは、オフィスに「ベビーベッドが置いてあるから」という話なのです。今回は採用に一役買っているベビーベッドについてお話ししたいと思います。

なぜベビーベッドが設置されているのか

 弊社オフィスにベビーベッドが置かれるようになった経緯は、実は非常にシンプルです。妊娠し、出産した女性社員がいるからです。

 出産後は産休・育休をとり、保育園に預けられるタイミングになってから仕事に復帰する。これが一般的かもしれません。しかし、出産後もなるべく早く復帰をし、育児と仕事を両立したいと考える人も少なくないと思います。女性の活躍には、「育児と仕事の両立」は切っても切り離せません。彼女もそんな考えのひとりでした。

 弊社ではそういった働き方や考えを歓迎しています。そうは言っても、オフィスに赤ちゃんが来られる環境がなければ、実現しません。そこで、弊社ではベビーベッドを設置しました。ベビーベッドの設置に反対する社員は一人もいませんでした。オフィスに赤ちゃんを連れてきて嫌な顔をする人もいないですし、みんなが癒されています。

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