台風15号の強風で千葉県市原市のゴルフ練習場「市原ゴルフガーデン」の鉄柱が倒壊し、民家16軒が損壊した事故で、東京都江戸川区の解体業者「フジムラ」が26日、住民を対象に説明会を開き、無償で倒れた鉄柱を撤去する方針を示した。被害があった全ての世帯から同意を得た上で、作業を始めるとしている。
説明会には住人ら約40人が参加。フジムラは撤去を無償で請け負うことや、撤去作業には全体で約2カ月かかることなどを説明した。
フジムラによると、鉄柱が倒れた翌日の10日、同社の会長が市原市に撤去の協力をしたいと手を挙げ、調整を進めていたという。
自宅に鉄柱が倒れた高校生、松山優登さん(17)は、「無償と聞いて、涙を流す人もいた。いつ家に戻れるか分からないが、良かった」と話した。