社長を目指す方程式

言動から「相手の癖」を分析 上司に薦める部下・取引先との関係改善術 (1/4ページ)

井上和幸
井上和幸

 こんにちは、経営者JPの井上です。前回、できる社長は「相手によってコミュニケーションスタイルを使い分ける」というスキルについてお話ししました。天性のセンスで使い分けをしている社長も多いですが、これを誰もが学び身につけることができる方法論として、動機欲求に基づく行動パターンをもとに人を4タイプに分ける「DiSC理論」を紹介いたしました。

 この行動特性分析「DiSC理論」に似たもので、「Social Style(ソーシャルスタイル)理論」があります。今回はこれをご紹介してみたいと思います。前号記事と比較しながらお読み頂きますと、より面白く理解、吸収いただけると思います。

 4つの性格の特徴

 「Social Style(ソーシャルスタイル)」とは、1968年にアメリカの産業心理学者であるデビッド・メリル氏が提唱したコミュニケーションの理論です。人の言動を4つのスタイルに分けて分析し、相手が望ましいと感じる対応を探し、選択する方法として活用されています。

 少し噛み砕いて言えば、外から見えるその人の態度を4つのタイプに分類したものです。

 例えば、同じ部下からの提案を聞いたとしても、読者である上司の皆さんの反応は様々ですよね。「いいねー!」が口癖の人もいれば、「で、結論は?」とくる人もいるでしょう。あるいは「そうだね、どうかな…」と煮え切らない人、または「ふーん、別に」とスルーする人もいるかもしれません。

 これ、全て皆さんのコミュニケーション態度の癖なのです。

今回の社長を目指す法則・方程式:

デビッド・メリル「Social Style(ソーシャルスタイル)理論」

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