人気漫画をインターネット上に無断で公開する海賊版サイト「漫画村」をめぐる著作権法違反事件で、元運営者、星野路実(ろみ)容疑者(27)が昨年春ごろに福岡県警の任意聴取を受けた直後、フィリピンに出国していたことが11日、分かった。今年5月に香港からフィリピンに入国、今月7日にマニラ空港で拘束されており、複数の国で海外滞在を続けていたとみられる。
捜査関係者によると、星野容疑者は聴取の際、運営への関与を否定する趣旨の説明をしていたといい、福岡県警などの合同捜査本部は国外に逃亡したとみている。身柄を日本に移送後逮捕し、詳しい経緯を聴く。
福岡県警は昨年春ごろ、星野容疑者を聴取し著作権違反容疑で関係先を家宅捜索。パソコンなどを押収した。同容疑者はその直後に出国した。
漫画村は3千億円以上の被害試算が報告される国内最大規模の海賊版サイト。昨年4月に閉鎖した。