働き方

ユーチューバー市場、早くも飽和状態 「将来つきたい3位」も過当競争で過激化 (1/4ページ)

 今や小学生憧れの職業である「YouTuber(ユーチューバー)」。動画投稿サイトで自作動画を公開し、閲覧者を獲得、主に広告収入で生活しようとする人を指す。日本でも代表的なユーチューバーの年収は数億円に及ぶとされ、養成学校ができるほどの人気となっている。一方、職業人口が増え、淘汰(とうた)されるユーチューバーも。閲覧者欲しさに過激行為へ走るケースもあり、専門家は「稼げるイメージが先行しているが、今から成功するのは厳しい」と話す。

 子供たちの憧れ

 先月、不登校の自由を主張する沖縄県宜野湾市の10歳のユーチューバー「少年革命家ゆたぼん」が注目された。あどけない少年が「学校へ行くな」「(教師の言うなりの)ロボットになるな」と過激な発言を繰り返す動画には賛否両論が沸き起こり、ちょっとした“炎上”状態に。主張の是非はともかく、地方の小学生が好きなタイミングで好きなことを世界に発信することは、ユーチューバーならではの行為で、既存メディアにできないことではある。

 ネット動画に親しむ子供たちにとって、今やパティシエやサッカー選手と並び、ユーチューバーは憧れの職業だ。学研教育総合研究所が昨年9月、全国の小学1~6年の男女1200人を対象にアンケートを行ったところ、将来つきたい職業で、ユーチューバーが3位にランクインした。

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