転職・起業

空白期間がある場合は赤信号、転職する時に大損しがちな年金の注意点 (4/4ページ)

 DC以外の企業年金は?

 企業の年金制度には、企業型DCのほか、『確定給付企業年金』や『厚生年金基金』などがある。退職時にはこれらを退職金として受け取るのが一般的だが、場合によっては退職金を受け取らず、転職先の企業型DCへ資産を移換することもできる。

 退職金を受け取るより老後に向けて運用したいといった場合には、企業型DCに移換して運用するのもいい。企業型DCやiDeCoでは運用で得た利益が非課税になるので、自身で普通に投資するより有利だ。

 いずれの場合も、転職前に、元の会社、転職先それぞれに、どんな選択肢があるか、どんな手続きが必要かを確認することが重要となる。ケースによって異なるので、以下も参考にして欲しい(国民年金基金連合会のホームページより)。

 自営やフリーランスはiDeCoを検討

 フリーランスになる場合は、企業型DC(企業型確定拠出年金)には加入できないが、新たに個人型確定拠出年金(iDeCo)をはじめ、そこに企業型DCの資産を移換することができる。

 企業型DCでは口座管理手数料などのコストを企業が負担しているが、iDeCoでは自身が負担することになるので、手数料や買いたい商品の有無、サービスなどを比較して選びたい。

 ちなみに、自営やフリーランスから企業に就職するといった場合は、iDeCoを続ける。あるいは、iDeCoの資産を企業型DCに移換するなどの選択肢がある。企業に確認し、しっかり検討しよう。

 (社会保険労務士 井戸 美枝 写真=iStock.com)(PRESIDENT Online)

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