CAのここだけの話♪

CAも「歯が命」 目に見えないところで苦労しているクルーたち (1/2ページ)

山本愛

 SankeiBiz読者のみなさんだけに客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第54回は中東系航空会社で日本人CAとして乗務4年目の山本愛がお送りいたします。

 みなさん、「CA」についてどのようなイメージをお持ちでしょうか? きっとTVドラマにもなったような日系エアラインの清楚で美しい日本人CAを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

 私が勤務する中東系エアラインでは、世界中に就航しているだけでなく、世界各地でCAの採用を行っており、在籍するCAの国籍も約180カ国に及びます。人種・出身国も様々で、飛ぶたびに初対面同士の多国籍なチームで乗務をします。見た目もバックグラウンドも異なる様々なクルーと乗務をする中で気づいた中東系航空会社CAの美の基準、今回は「歯」についてお話します。

それは面接から始まった…

 90年代、「芸能人は歯が命」という歯磨き粉CMのキャッチコピーが話題になったのを覚えていますか? そうです、私たちCAも歯が命です。いつもお客さまの前では笑顔で。その時には歯が見えるほど笑わないと、不機嫌な顔をしていると思われてしまうこともあるからです。

 同僚はみなとっても歯が綺麗です。歯並びといい、歯の形といい、ほぼ全員が真っ白な歯の持ち主といっていいほどです。

 実は私が今の会社の面接を受けた時、笑った際に銀歯がちらっと見えたようで、面接官に「入社時までに、白い歯にしてくるように」と言われてしまいました。アジアでは、銀歯・金歯は一般的ですが、中東諸国やヨーロッパなどではあまり見かけません。そして、銀歯が見えるCAも一度も見たことがありません。歯が抜けている人もです。

中東系エアラインのCAになり「基準」が変わる

 自分の歯があまり強いほうではないせいか、もしくは歯を綺麗に保つ大切さを痛感しているせいか、初対面の人の歯がどうしても気になります。特に男性の歯の状態を知らずしらずのうちに確認してしまいます。

 歯は口臭にも影響してきますので、エチケットとしても気を付けたいですよね。そして私にとっては、恋愛対象になるかどうかの基準でもあります。好きになった時にキスできるか、歯や口まわりの清潔感で判断することがあるのです(笑)

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