働き方

就活解禁、学生内定率は既に5割超内定 企業、優秀人材確保に知恵絞る (1/3ページ)

 来春卒業見込みの大学生らに対する採用面接などの選考活動が1日付で、主要企業で解禁された。しかし学生の内定率は5月時点で5割を超え、過去最高。経団連の就活ルールに縛られない外資系企業やITベンチャーに加え、人手不足に悩む国内企業からの内定も進んでいるようだ。ルール順守を重視する企業も新卒一括採用に加え、キャリア(中途)採用や通年採用を拡大させるなど、優秀な人材の獲得に知恵を絞っている。

 本命はこれから

 「周りの学生の半分以上は内定をもらっている」

 1日に損害保険ジャパン日本興亜の面接を受けた私立大学4年の男子学生は今年の就活戦線について打ち明けた。別の男子学生も「流通や建設はがんがん内定を出している」と話す。

 就職情報サイトなどを運営するリクルートキャリアの調査によると、5月1日時点の大学生(大学院生除く)の内定率は前年と比べ8.7ポイント増の51.4%と、2012年に調査を始めて以来、過去最高だった。

 とはいえ、就職戦線は終盤戦というわけではなく、損保ジャパンの面接会場にも約800人が集まった。同調査でも82.1%の学生が内定獲得後も就活を続けるとしており、学生らは「本命はこれから」と気を引き締めている。

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