また、利益がないにせよ、見知らぬ他人というものは、その行為のいちいちが腹が立つものだ。「駅のホームでいちゃいちゃするカップルはむかつく」とか「居酒屋の前でたむろしてる学生のコンパの連中は邪魔」「レジ待ちの時に前の客がカートの上と下に商品満載で相当待たされるのはウゼぇ」などと思うだろう。
そうした大前提から考えると、不特定多数と接する可能性が極端に高まる電車には乗らない、というのが重要になってくる。しかも、通勤ラッシュの時間帯は相当な割合の人々が苛立っているため、「イヤホンの音漏れ」「新聞が邪魔」「歩くのが遅い」「股を大きく開いていた」「オーデコロンのオヤジ臭」「足を踏まれた」「電車から降りる時に後ろから押された」程度でも口論のきっかけにはなるし、挙句の果てには殴り合いにもなる。傷害事件に発展して逮捕、なんてこともあり得るのだ。
「降・り・ろ!」の大コール
「エスカレーターで右側にも並び、後続の人々が歩けない」といったものについては、「エスカレーターは歩かないもの。鉄道会社もそう言ってるでしょ!」派と「とにかくどけ。急いでいるんだから右側は開けとけ」派に分かれる。前者は「だったら階段を駆け上がれよバカ」などと言うが、こうなるともうケンカまっしぐらである。
あとは、相手に非がある場合でも、注意は必要である。以前、JR京浜東北線の女性専用車両に乗る男性がガンとして降りないという騒動があった。この時の様子が動画で撮影されていたのだが、女性と男性が色々とやり合っていた後、女性が「降りて欲しいと思ってる人~!」と周囲に多数決を取るようなことを言ったら「は~い!」の声が各所から上がった。その後は女性達による「降・り・ろ!降・り・ろ!」の大コールとなった。