【元受付嬢CEOの視線】今の自分の姿に胸を張れますか 社内の二極化がおもしろい
この2カ月間、新型コロナウイルスの話題と同様に多かったのが「健康」にまつわる話題ではないでしょうか。自宅をはじめオフィス以外の場所で仕事をするテレワークという働き方が主流になりました。その際に重要なのが「自己管理」です。
その自己管理が大きな鍵を握ることの一つが「見た目管理」。『人は見た目が9割』なんていう本があるくらい、ビジネス上で見た目は重要です。
みなさんは今の自分を見て、コロナによるテレワーク切り替え前とどんな違いがあるでしょうか。例えば、
・太った
・髭や髪が伸びた
・着替えなくなった
・色白になった
などなど、様々な変化があるのではないでしょうか。
社内は二極化
弊社では健康管理をめぐる傾向が面白いほど二極化しています。とある男性社員は、「4キロ太った」と話していますが、とある女性社員は筋トレをしまくって体重を絞っているそうです。また飲酒をめぐっては、「量が増えた」という社員がいる一方で「一切飲まなくなった」という社員もいるようです。
私はどうかというと、テレワーク前と今でさほど変化はありません。生活環境や活動量が減っている中で変化がないということは、それはそれで努力が実っているんだと自分では思っています(笑) 私は性格的にも職務的にも「維持」が必要だと思っています。性格的に、身なりを「100%」にしないと気合いが入らないので、受付嬢時代の習慣が今でも身に染みついているなと感じます。
先日、休業明けの美容院に行ってきました。その時に驚いたのは、ほとんどが男性のお客さんだったことです。今まで見たことがない光景が広がっていました。とても嬉しそうな表情で刈り上げられている姿を何人も見て、ちょっと微笑ましい気持ちになったほどです。
「人に会わない」なんてことは、コロナが広がる前はありませんでした。そういう状況下で、人のタイプは大きく2つに分かれると思います。
それは「人に会わないんだから、見た目にも気を遣わなくていいと考えるタイプ」と「人に会わない時間が長いからこそ、他の人の差をつけようと思うタイプ」の2つです。これは仕事にも大いにつながる部分があるように思います。私は後者のタイプです。そんな私がテレワークの間に意識していたことをお話ししたいと思います。
あえて「いい服」を買う
テレワークのように対面で人に会う機会が減ると、リラックスした服やプチプラな(値段が安い)服を身につけがちだと思います。私もそうでした。しかしオンラインでも取材や撮影があり、その際はきちんとしたワンピースや顔映りのいい明るい色の服を選びます。そうすると気持ちまで背筋が伸びて明るくなることに気付きました。
オフィスワークが徐々に解禁された時をイメージして「いい服」をオンラインで購入しました。届いたときは、テンションも上がります。全社的なテレワークは終わりが見えつつありますが、さらに前向きにこなそうという気持ちになりました。
肌力を上げる
みなさん、髭の処理も大切ですがお肌のケアもちゃんと意識できていますか。無精髭は清潔感を削いでしまうことを認識している方も多いと思いますが、実はそれと同じくらい、肌の質感が清潔感を左右するのです。
4月、5月は実は紫外線が1年で一番強い時期とも言われています。そんな紫外線の強い時期に仕事で外に出なくていいと考えると、これは絶好の「お肌メンテナンスのチャンス」とも言えます。
このチャンスを活かすべく、私もお肌ケアはいつもより入念にするようになりました。今までは一度のスキンケアで化粧水は1回しかつけていなかったですが、今は3回つけるようにしています。それだけでその後の美容液やクリームが染み込まなくなるほど潤います。むしろ美容液やクリームをつけると潤いすぎてしまうほどです。簡単に始められるケアなので、ぜひ試してみてください!
お腹が空かないときは食べない
この2カ月の間、私も体重が少し増えたタイミングがありました。暴飲暴食をしたわけでもなく、日々のランニングをサボったわけでもありません。会食はゼロになり、それとともに外食もゼロになりました。むしろ痩せそうな生活なのに体重が増えたのは、おそらく、ただ活動量が減ったからだと思います。
家族の分のご飯を用意する必要があるので、毎日夕飯をつくり、そこまで食べたいと思っていなくても食べていました。いわゆる「お腹が空かないけど、ご飯の時間だから食べる」というパターンです。これはとてもよくないことだと思いました。
生活や行動量が変われば、摂取する食事の量や回数やタイミングも変えるべきだと思い直し、今は1日2食以内に抑えるようにしています。現代人はカロリーの摂りすぎだと言われていますが、外出自粛中に実感しました。
見た目と仕事の相関関係
「久しぶりに人に会った時にどう思われたいか」
これを意識するのは非常に重要だと思います。その回答はその人の仕事に対する意識に通じる部分があるからです。
例えば、「人に会わないんだから、見た目なんてどうでもいいじゃん」と言う人は「人に見られない部分の仕事は雑になりがち」と言えると思います。逆に「人に見られない時だからこそ、自分を磨きたい」と言う人は、「見えないところでもちゃんと努力ができる人」と捉えられると思います。
「モテたいから、見た目にも気を遣う」と言う人は一見不真面目な理由のように感じるかもしれませんが、「周りからの評価を気にするから、努力をする人」とも言えると思います。
緊急事態宣言が解除されました。これからお互いがどんな姿で再会するのか、そういった観点でも非常に楽しみです。
【プロフィール】橋本真里子(はしもと・まりこ)
1981年生まれ。三重県鈴鹿市出身。武蔵野女子大学(現・武蔵野大学)英語英米文学科卒業。2005年より、トランスコスモスにて受付のキャリアをスタート。その後USEN、ミクシィやGMOインターネットなど、上場企業5社の受付に従事。受付嬢として11年、のべ120万人以上の接客を担当。長年の受付業務経験を生かしながら、受付の効率化を目指し、16年にRECEPTIONIST(旧ディライテッド)を設立。17年に、クラウド型受付システム「RECEPTIONIST」をリリース。
【元受付嬢CEOの視線】は受付嬢から起業家に転身した橋本真里子さんが“受付と企業の裏側”を紹介する連載コラムです。更新は隔週木曜日。アーカイブはこちら
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