EU外相、若者らに謝罪 「グレタ症候群」発言
欧州連合(EU)外相に当たるボレル外交安全保障上級代表(72)は、スウェーデンのグレタ・トゥンベリさん(17)に触発されて気候変動対策を求めるデモに参加する若者は「グレタ症候群」と呼べるとした発言について「若者の重要な運動に対し不適切」だったとして謝罪した。8日にツイッターで表明した。
ボレル氏は5日の欧州議会での会合で、デモを行う若者らがいずれ支払うことになる温暖化対策のコストを認識しているのか、自分の生活水準を下げるつもりがあるのか「疑わしい」とも指摘していた。
ベルギーの若者デモのリーダーは8日、この発言に強く反発。欧州議会の緑の党系の議員も発言を「受け入れられない」とし、週明けに説明を求めるとしていた。
EUは世界の気候変動対策の主導者を自任。フォンデアライエン欧州委員長は2050年に域内の温室効果ガス排出の実質ゼロを目指す「欧州グリーンディール」を看板政策に掲げている。(共同)
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