パーソルが「ハイクラス副業」開始 第1弾は四国水族館のオープン支援

 
※写真はイメージです(Getty Images)

 人材サービス大手のパーソルキャリアは22日、ハイクラス人材向けのキャリアプラットフォーム「iX(アイエックス)」で、ハイクラス人材が本業以外で市場価値を向上させるための選択肢としての「ハイクラス副業」サービスを開始すると発表した。

 第一弾として、2020年3月にオープンする「四国水族館」(香川県)のプロモーション、広報・PR、営業、カスタマーコミュニケーションのそれぞれの戦略アドバイザーを募集する。

 募集期間は今年6月6日まで。特設サイト内の応募フォームよりエントリーする。4職種ともに、地方創生を担うプロジェクトに参画することができ、パーソルキャリアは「四国水族館のオープンを成功に導くための重要なポジション」と位置付けている。

 四国水族館は四国最大級の“次世代水族館”として、「四国の地方創生やインバウンドを活性化させるために重要な役割を担う施設」(同社)とみられている。初年度の来場目標者数120万人を実現すれば、全国に70以上ある水族館のトップ10に入るレベルの集客規模となる見通しだ。

 このような一大プロジェクトを成功させるには、「高い専門性を持つハイクラス人材が必要不可欠」(同社)だが、ハイクラス人材は首都圏に集中しており、特にプロモーションや広報などの専門知識を有する人材が不足しているのが現状だ。

 今回の4職種の募集で、首都圏で働くハイクラス人材のノウハウを四国水族館に活用できることに加え、「第三者の視点により、地元では気づきづらい四国の新たな魅力を掘り起こす」(同社)狙いがある。その一方で、副業するハイクラス人材は、本プロジェクトに参画することで、本業の専門性を活かした新たな経験により、さらなる市場価値の向上が期待できるという。

 パーソルキャリアは、今回の四国水族館を皮切りに、今後もさまざまな企業と「ハイクラス副業」のサービスを展開していく。

 パーソルキャリアは今年3月、日本初のハイクラス人材向けのキャリアプラットフォーム「iX」を開設。キャリアを戦略的に築くことを目指す人に有益な情報などを提供する「ハイクラス転職サービス」の利用登録受付を始めている。(SankeiBiz編集部)