Fromモーニングピッチ

クールジャパンを牽引 ポップカルチャー系ベンチャーが世界を魅了する (3/3ページ)

谷本真一
谷本真一

 漫画の翻訳システム

 世界中の漫画ファンに、リアルタイムで多言語配信が可能な翻訳システムを提供しているのがMantra(マントラ、東京都足立区)です。漫画の制作・配信事業者を対象にした法人向けクラウドサービスで、漫画の画像を画面上にドラッグアンドドロップすれば自動的に翻訳され、その後、細かい部分を人の手によって修正する仕組みです。従来に比べ約半分の時間で翻訳版を完成することができます。

 1万2000人のクリエイター抱える

 フーモア(東京都中央区)は得意領域が異なる1万2000人ものクリエイターのネットワークを構築しており、分業体制を導入しイラスト・漫画を活用したゲームキャラクターなどの制作事業を展開しています。文章だけの情報よりも絵と言葉で伝える漫画の方が記憶に残りやすく、同社のサービスで制作された漫画は、企業のコンテンツや配信メール、IRなどに使われ高い効果を上げています。

 日本発ポップカルチャーに対する世界の評価は高いだけに、テック系を中心としたスタートアップの活躍の場は、ますます広がると思われます。

長崎県平戸市出身。北九州市職員として、ポップカルチャーを軸とした観光・インバウンド、プレスリリースや記者会見の報道対応、イベント企画等の地方行政に従事し、2020年4月デロイト トーマツ ベンチャーサポートに出向。現在は、地方自治体とスタートアップの協業促進や、首都圏の大企業・VCや自治体担当者に向けた全国各地のスタートアップエコシステムの情報発信、エンタメ・観光・地方創生に取り組むスタートアップの支援業務等を担当。

【Fromモーニングピッチ】では、ベンチャー企業の支援を中心に事業を展開するデロイト トーマツ ベンチャーサポート(DTVS)が開催するベンチャー企業のピッチイベント「Morning Pitch(モーニングピッチ)」が取り上げる注目のテーマから、日本のイノベーションに資する情報をお届けします。アーカイブはこちら

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