CAのお仕事~機外編 「羨ましい!」はNG
フライトが始まるまで、CAは何をしているの? と思っていらっしゃる方もいるかもしれませんね。CAの仕事は機内だけではないのです。
フライトには時に1時間足らずの短いものもあります。「えー、今日の仕事1時間だけなの? 羨ましい!」などという声掛けはNO! NO! NO! そんなことはないのです。
フライト前には、お客様の快適と安全を確保するための社内ミーティングがあり、情報を共有したり、安全面を徹底するために、簡単な口頭試問やテストを受けるのです。テストは毎回です!
安全面は、機内の設備や怪我や病気の応急処置など多岐に渡るので、もちろん入社したては覚えているのもなかなか難しいことがあります。フライトに向かう道中に毎回お勉強している子もいるほどです。
そんな彼/彼女には「CAの仕事はサービスだけでなく、保安要員としての仕事も大変だよね。いつもお疲れ様!」と声をかけてあげたら、喜ぶかも! CAの仕事って、ご飯と飲み物を配るだけではないのです。
美容編 褒めるときの微妙なニュアンスが大事
「CAには綺麗な人が多い」「CAになると綺麗になる」という言葉をよく聞きます。確かに入社してからも、魅力的な人が多いというのは印象としてあります。しかし、客室乗務5年目の今、ようやく気が付きました。「CAになる=自動的に綺麗になる」ではないことを。
恥ずかしながらCAになる前まではそう思っていたのですが、現実は違った! CAになってから「綺麗になった」なんて本当にほとんど言われたことがないです。
私が美しいと思う人はやはり努力をしています。髪の毛やお化粧、ネイルに気を使い清潔感に気をつけていたり、ひどく乾燥する機内でお肌がダメージを受けないように対策していたり。CAに限らずですが、やはり内面からも外見からも美しさが溢れている人は何らかの努力をしているなという印象です。
見た目を褒められることが多いであろうCA。「さすがCA綺麗だね!」よりも「綺麗だね。不規則な生活の中で努力しているんだね」と伝えると、周りと少し差をつけられるかも!?
いかがでしたでしょうか。以上、CAの彼/彼女にかけてあげたら喜ぶであろう労いの言葉4つを厳選してお伝えさせていただきました。何か新しい発見がありましたら嬉しいです。
使えそうな言葉はぜひ、みなさんの周りのCAに試してみてくださいね。
【CAのここだけの話】はAirSol(エアソル)に登録している外資系客室乗務員(CA)が持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。隔週月曜日掲載。アーカイブはこちら