第5回 モレなく考える<応用演習>
この連載では、子供にロジカルシンキングを教える学習塾ロジムの主宰・苅野進が、SankeiBiz読者のみなさんに、ビジネスパーソンにとって重要なスキルであるロジカルシンキングの基本スキルを伝えていきます。第5回は、前回扱った「モレなく考える」について、実際に問題を解いてみましょう。
まずは、前回の復習です。
「モレなく考える」の基本を復習
・「考えモレ」とは
ある問題について考えるべき対象を見落としてしまうこと
(例)算数の成績を上げようとして、計算練習をたくさんしていたけれど、実際には文章の読み取りに問題があった
→考えモレ「文章の読み取り能力を上げること」
・フレークワーク
モレをなくすためにはフレームワークと呼ばれるチェックリストを活用するのが有効
では実際に問題に取り組みながらさらに理解を深めていきましょう。
問題1
よういちさんはドラッグストアの店長です。売り上げを伸ばしたいと考えています。広告などで認知度を高めて新規の顧客を増やすだけでなく、来店回数を増やすために毎週火曜日と金曜日にポイントアップキャンペーンをすることにしました。この「顧客数×来店回数」という考えにモレはないでしょうか? モレがあるとすれば何が漏れていますか?