CAのここだけの話♪

エコな航路は? 持続可能なフライトを支える航空業界の「イノベーション」

清水みな

<4>バイオジェット燃料の使用

 アムステルダムーロサンゼルス便など、まだ限られた路線でのみの使用ではありますが、環境によりやさしいバイオジェット燃料の普及にも努めています。

<5>パイロットたちもエコを意識

 追い風のメリットを受けやすい航路、天候の影響や機体の揺れが最小限に抑えられる航路を選択することも燃料削減に繋がります。

また、機長の判断によっては着陸後に誘導路に移動し駐機場に向かうまでの間は機体の片側のエンジンを切ることもあり、余分なCO2排出を防いでいます。

Sustainability is a Possibility!

 弊社では、上記で挙げた取り組みのほかにも、地上職員や空港職員、整備士など、社全体を通して数々の環境保全活動を日々の業務に取り入れています。その結果、2018年度は前年に比べ約43万tのCO2排出量を削減することができました。これはオランダで約5万5000世帯分のCO2排出量に相当するとのことです。

 人々の生活、日々の移動に欠かせない存在となりつつある飛行機。いつの日か、世界中でエコフレンドリーな飛行が可能になることを心より願っています。

 これからどのようなイノベーションが航空業界を変えていくのかみなさまも楽しみになさっていてくださいね!

幼少期をアメリカとインドで過ごす。高校入学と同時に日本に帰国し大学では法律を学ぶ。卒業後は日本企業勤務を経てから、シンガポールの航空会社に畑違いの転職。現在はオランダの航空会社に勤務。趣味は海外ドラマ鑑賞、読書、散歩。グルテンアレルギーのため、行く先々でアレルギーに対応したメニューを試すのも好き。

【CAのここだけの話♪】はエアソルに登録している外資系客室乗務員(CA)が持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。隔週月曜日掲載。アーカイブはこちら

Recommend

Biz Plus

Ranking

アクセスランキング