CAのここだけの話♪

若くて独身はひと昔前!? CAママの理想的で最高の「働き方」

鶴﨑八千代

 SankeiBiz読者のみなさんだけに客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第52回は欧州系航空会社で日本人CA として乗務15年目の鶴﨑八千代がお送りいたします。

もう「若く」はない!?

 みなさま、CAと聞くとどんなイメージをお持ちですか? 若くて独身、背が高くて、綺麗で…。ステレオタイプながら、そんなイメ-ジを持っている方が多いかもしれませんね。

 もちろん、みなさんのイメージにドンピシャのCAも存在しますが、昔に比べて現在のCAはご存知の通り、けっして若くない(笑) 「既婚CA」もかなり存在します。1990年代後半までは年齢制限があったり、独身だけを対象にした採用もありました。不規則なフライトスケジュ-ルから、独身の間のみ勤めた人、結婚や妊娠を機に退職した人も多いでしょう。いまでは考えられないですがそんな時代もありました。

育児もこなす「CAママ」もけっこういます!

 「若くて独身」はひと昔前。現在は、時代の流れや会社の方針、社内規約などが変わり、女性が子育てしながらも働き続けやすくなってきました。子育てしながらCAとして乗務生活を続ける「CAママ」も増えてきました。

 私もCAママのひとりです。10歳の息子と6歳の娘がいます。フランスの航空会社で、パリをベースに勤務して14年。フランス在住歴も15年になりました。子供を現地の学校に通わせながら育児と乗務の両立をしています。子育てとハードなフライトスケジュールをどんなふうにこなしているのか。今回は、フランスの航空会社で乗務するCAママの働き方についてシェアしたいと思います。

数日にわたり家を空ける生活 現実はなかなか…

 CAママが増えてきたとお話ししましたが、出産後もCAを続けることはなかなかハードルが高いのも事実です。一般企業にお勤めされているワーキングマザーと比べて、CAはやはり時間的に不規則な仕事です。国際線の場合は家を数日間空けることになります。産休・育休取得後に現場復帰した後、乗務生活を続けてみるものの、子育てとの両立の難しさに直面します。パートナーの理解が得られないケースも多々ありますし、ママ自身も小さい子供をおいて家を空けることに罪悪感を覚えてしまうこともあります。

 単純に考えて、数日間家を空ける生活を続けることそのものがとても大変です。実家や義理の両親などのサポートなしに継続は難しいかもしれません。CAママの中には、ベビーシッターなどを駆使して必死に乗務を続けている人もいますが、泣く泣く退職している人も多いのではないでしょうか。

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