単刀直言

「政治は戦わないとダメだ」 小泉進次郎・自民厚労部会長に聞く

 ビジョンの原案を厚労部会に示す前は心配もしていました。文言をまとめるのは大変だろうと。実際は前向きなアイデアが相次ぎ、了承を取り付けたときの雰囲気も明るく、最後は拍手が起きた。

 政治の世界は政治家同士の好き嫌いも政策に影響します。気にしていたらキリがないし、聞こえないフリをしている。ただ、新たな発想で考えないといけないとの危機感が共有されつつあると感じます。

 厚労=国民生活

 なぜ厚労分野に取り組むのか? 厚労分野イコール国民生活分野なんです。国民生活を主に扱う分野に課題が山ほどある。やりがいありますよ。年金の納付額と受け取り見込み額などを知らせる「ねんきん定期便」は4月からわかりやすくなった。これは田村憲久元厚生労働相が座長の国民起点プロジェクトチームで実現したものです。

 最近よく「1人のカリスマよりも1つのチームだ」と言っています。実際にビジョンづくりは先輩や仲間に支えてもらっている。複雑な社会課題をスピード感をもって処理するには自分の強みを生かしつつ、弱い所は誰かに補完してもらい前に進めないといけない。

 農林部会長のときも厚労部会長に就いたときも、政策や知識で張り合っても政治家人生の大半をその分野に費やす族議員にかなうわけはないと思いました。

Recommend

Biz Plus

Ranking

アクセスランキング