CAのここだけの話♪

LCCでの旅を素敵にする10の方法 「ログブック」をご存知ですか?

川上涼子

 SankeiBizの読者のみなさんにだけに客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第51回は東南アジア系航空会社でCAとして乗務2年目の川上涼子がお送りします。

 みなさんはLCC(格安航空会社)を利用したこと、ありますか? LCCというと、「空港が遠い」「遅延が多い」などのデメリットを思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、出張など時間に制約のないご旅行であればLCCのご利用もおすすめです。

そもそもLCCと従来の航空会社の違いとは?

ご存知の方も多いとは思いますが、LCCは「ローコストキャリア」の略で、低価格の運賃が大きな特徴です。一方、LCCの登場前からなじみのある従来型の旅客サービスを提供している航空会社は「フルサービスキャリア(FSC)」と呼ばれます。これらの大きな違いは以下の通りです。

▼LCC(格安航空会社)

・運賃が低価格
・預け荷物が有料
・座席指定が有料
・座席の幅が狭い
・モニターでの映画、音楽観賞不可
・ドリンク、食事が有料

▼フルサービスキャリア(従来の航空会社)

・重量制限はあるが預け荷物が無料
・座席指定が無料
・座席の幅が広い
・モニターでの映画観賞(*1)・音楽観賞が可能
・ドリンク・食事(*2)が無料
 *1多くの会社は国際線のみ、*2国際線のみ

 このようにLCCは、旅客サービスを必要最低限にとどめるなど、効率的な運営により安価な運賃を実現しています。一方で、フルサービスキャリアのようなサービスを想定して利用しようとすると、思わぬ超過料金が発生したりもします。

LCCでの旅をより快適にする工夫

 そこで、今回は、制限が多いLCCの旅を素敵にする10の方法をご紹介します。

1. 預け荷物は最小化する

 ご利用のLCCで規定されている機内持込が可能な手荷物の大きさ、重量、個数をホームページで確認しましょう。そしてご自身の荷物がそれを上回っていれば、その分のみを預け、預け荷物の料金を最小限に抑えましょう。

 また、フルサービスキャリアご利用の際にも共通することですが、機内持込が禁止されているもの、反対に預けることが禁止されているものを事前に把握し、荷物を分けておくことも旅の基本です。

2. 座席移動を頼んでみる

 LCCは座席の幅が狭いというデメリットがあります。離陸し、シートベルト着用サインが消灯した後に座席移動を試みましょう。お客様の人数が少ない日は横3席空いていることもあり、横になってお休み頂けます。

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