都心の副業人材を受け入れ
地方の中小企業ではEC(電子商取引)やWebサービスの強化、SaaSツールの導入に取り組む動きが加速しており、主に30~50代のIT人材の受け入れが課題になっています。JOINS(東京都千代田区)は、デジタル化に取り組むこうした中小企業が大都市で働く副業人材を直接採用できるWebサービスを展開しています。約1000社の企業と8500人程度の副業人材が登録しており、これまでに約500件の成約実績があります。
アバターでチームの一体感を演出
テレワークが進む中、社内での雑談が少なくなりチームの一体感が希薄化したなどの課題が指摘されています。こうした状況を踏まえoVice(石川県七尾市)が開発したのが、Web上で自分のアバターを自由に動かせるバーチャル空間です。相手のアバターに近づけることで簡単に話しかけることができるほか、施錠できる会議室機能も用意しているため、機密情報を特定メンバーだけで話すことも可能です。
離れていても目の前に
tonari(東京都渋谷区)は、遠隔地のオフィスや部屋をつないで大型ディスプレーに表示することで場所の制限をなくし、同じ部屋で仕事をしたり、一緒にいる空間を醸成できる等身大の遠隔コミュニケーションツールサービスを提供しています。サービスの特徴は、人間が感知できないぐらいに遅延を抑制できる世界最速のソフトと、等身大のスクリーンです。これによって離れた人が目の前にいるかのような会話が可能となります。
柔軟なコーチングプラン
ビジネス・コーチングプラットフォーム「ment for Business」を提供しているのがウゴク(東京都渋谷区)です。木村憲仁代表が起業の際、迷いや葛藤が生じたが、コーチングを受けて解決できた経験を踏まえサービスを開発しました。質の高い140人以上のコーチが在籍しており、エグゼクティブから現場リーダーに至るまで、対象者に合わせて柔軟なプランを提供しています。
社員の見える化でイノベーション加速
日本の大企業では社員同士が見えづらくなってきています。このため組織を超えた自律的な協業が進まず、社内でのイノベーションが起きにくくなっています。こうした課題を解決するのが、Beatrust(東京都港区)のコラボレーションプラットフォームです。強力な検索エンジンによって必要なスキルを備えた社員情報を得られ、マッチングが可能な点が特徴です。導入企業では専門的な内容でも24時間以内にほとんどの回答が返ってくるという実績があります。
労働基準法の改正によって、中小企業の間で働き方改革をいかに進められるかが重要な課題となっています。ワークスタイル系のベンチャーによる新たなサービスの輩出に期待が高まります。
【Fromモーニングピッチ】では、ベンチャー企業の支援を中心に事業を展開するデロイト トーマツ ベンチャーサポート(DTVS)が開催するベンチャー企業のピッチイベント「Morning Pitch(モーニングピッチ)」が取り上げる注目のテーマから、日本のイノベーションに資する情報をお届けします。アーカイブはこちら