気軽に自由視点映像を視聴
対象物を360度どこからでも見ることができる自由視点映像は、映像処理の負荷が大きいためWeb上での配信や再生は難しいとされていましたが、この問題を解決したのがAMATELUS(東京都渋谷区)によるサービス「Swipe Video」です。画面をスワイプすることによって自由に視点を切り替えながら映像を視聴できるシステムで、国際特許も取得しています。技術教育やスポーツ、エンターテインメントをはじめ、COVID-19の影響でイベントの中止が相次いだ業界でも導入の動きが活発です。先行優位性を活かし、5G回線がインフラ化するとみられる2025年までに、さらなる市場シェアの拡大を目指します。
1台で警備や点検、清掃を行う
Mira Robotics(川崎市高津区)は自分の分身のように操作できる次世代型アバターロボット「ugo(ユーゴ-)」を展開しています。2本のアームと高さ調整によってさまざまな業務を行えるのが特徴で、AIによる学習機能によって同じ稼働条件下であれば自動モードでの操作も可能です。ターゲットとなるのは人材不足と高齢化が深刻なビルメンテナンス業界で、1台のugoによって警備や点検、清掃、案内といったさまざまなビル管理業務を行う「ワンロボット・マルチユース」を実現します。また、インターネット環境さえあれば、どこからでも遠隔操縦が可能なため、地方や海外の在住者でも対応できます。
VR空間でコミュニケーション
Synamon(東京都品川区)は現実と仮想の世界を融合させて新しい体験を提供する「XR(AR/VR/MR)」特集で登壇しました。サービスはVR(仮想現実)空間を複数の人で共有できるBtoB向けの「NEUTRANS BIZ(ニュートランス ビズ)」です。その場にいるかのようなコミュニケーションが可能で、リモートワークの環境下でも会議やセミナー、研修から企業説明会、面接に至るあらゆるビジネスシーンで活用できます。また、会議の時に使ったホワイトボードなど、後から閲覧したいものも保存できます。テレワークではコミュニケーションやマネジメントの質の低下が指摘されており、こうした課題を克服するサービスと言えます。
対面以上の商談を可能にする
ベルフェイス(東京都港区)は、リモートワークを取り入れる企業が増えたのを受けて4月に開催した「リモートサービス」特集に登壇しました。電話と端末を組み合わせて利用することで対面以上の商談を可能にするオンラインツールを販売しています。アプリケーションのインストールやURLの発行、事前の共有などが不要なため、ITリテラシーを問わず、誰でもスムーズに使える点が特徴で、COVID-19を契機に普及が進むオンライン営業を支えます。今後はセールスデータ領域に着手。商談の様子は録画しておくこともできるので、ブラックボックス化していた営業パーソンのスキルの可視化、解析に注力します。