空き時間を狙ったサービス
個人の時間有効化にかかわるサービスについては、COVID-19によって既存戦略を転換するケースが相次いでおり、個人の生活の質向上につながると期待されています。
また、個人が空き時間や働き方改革によって新しく生み出されていく時間をうまく活用し、自己研鑽や趣味、新しい所得の創出というところに使っていくのではないかと予測されており、多種多様な領域でベンチャー主体によるサービスが誕生しています。
遠隔地でリアルな旅行体験
大企業とベンチャーの協業事例も生まれています。NTTドコモとH2Lは、遠隔地にいながらリアルな旅行体験ができる体験型観光の実証実験を行いました。活用したのは第5世代移動通信システム「5G」とボディシェアリング技術を活用した、カヤックロボットシステムです。
COVID-19によって個人の時間に対する意識が急激に変化し、企業・個人の在り方が問われる世の中になります。とくに法人は、変化対応型のスピード経営に積極的に取り組んで欲しいと思っています。今回は時間の有効活用に寄与する6社のベンチャーを紹介します。
文化イベントのサブスクサービス
Sonoligo(愛知県刈谷市)は文化イベントのサブスクリプションサービスを提供しています。利用プランは無料、月額980円、2980円の3つ。料金に応じて音楽・スポーツ・美術・伝統芸能などに参加できます。現在はCOVID-19対策の一環として、アーティストと交流できるオンラインコンテンツにも力を入れています。今後は映画やテーマパークなど、取り扱う領域も広げるほか、福利厚生を重視する企業との連携も進めます。
家庭内の片づけロボット
AIベンチャーのPreferredNetworks(プリファードネットワークス、東京都千代田区)は大企業との連携によって事業を拡大してきましたが、一般消費者向け市場に参入します。開発を進めているのは家庭用の片づけロボット「Baku」。障害物を回避しながら走行し、一つ一つの物体を認識する画像処理など、これまでの事業で培ってきた技術を生かします。家具や家電と連携して片づけや収納の悩みから解放します。
プロとの仕事マッチング
Zehitomo(東京都千代田区)は、カメラマンやパーソナルトレーナーなどのプロに仕事を依頼する際のマッチングサービスを提供します。プロが仕事の提案を行い、独自のアルゴリズムを用いることで、利用者のニーズに合致したプロを採用することができます。サービスとの出会い方、働き方を変えることで生産性の向上に貢献するとともに、大企業内人材の新たな活用も支援していきます。
リモートワークのアバター
COVID-19によってテレワークが普及したことで、「リモートとオフィスで交互に働きたい」と思う就業者は増えています。一方でコミュニケーションの希薄化を懸念する管理層も少なくありません。こうした認識のギャップを埋めるのが、H2L(東京都港区)が開発したリモートワーカーのアバター、HoloD(ホロディ)です。オフィスに出社しているかのような状況を再現し実物と同じようなコミュニケーションを可能にします。