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韓流コンテンツ、輸出好調 日本との関係冷え込み尻目に

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経済効果年5400億円

 ファッションだけでなく、コンテンツ産業全体の輸出も拡大している。韓国政府傘下の「韓国コンテンツ振興院」がまとめた報告書によると、コンテンツ産業の輸出額は18年に75億ドル(約8300億円)に達した。

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 うち「音楽」は5億2500万ドルと約7%を占め、右肩上がりで成長している。市場規模はまだ大きくないが、グッズや観光など関連産業の「K-POP需要」(韓国メディア)に期待が高まる。男性グループ「BTS(防弾少年団)」は昨年、米チャート「ビルボード200」で韓国歌手として初めてアルバムが1位となった。日本では、メンバーが過去に原爆のきのこ雲がプリントされたTシャツを着用したことなどが発覚し物議を醸したこともあるが、韓国のシンクタンク「現代経済研究院」は経済効果を年間5兆5600億ウォン(約5400億円)と見積もる。

 韓国経済は牽引(けんいん)役の電機大手サムスン電子が、スマートフォン市場の成長鈍化や半導体需要の減少で業績にブレーキがかかった。経済低迷に苦しむ文在寅大統領もK-POPを景気浮揚策に掲げている。(ソウル 共同)

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