「くそ野郎という感じで報道」と矢野財務省官房長 セクハラ調査、自身の発言で
更新財務省の矢野康治官房長は11日午前の衆院厚生労働委員会で、財務省の福田淳一前事務次官のセクハラ問題をめぐる自身の発言に関する報道について「テレビ(番組)のボードなどに『(被害者が)名乗り出ることがそんなに苦痛なのか』と(自分の)顔写真が出て、ほとんど『くそ野郎』という感じで報道されたが、そんなことは申し上げていない」と述べた。
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立憲民主党の池田真紀氏が矢野氏の4月18日の衆院財務金融委員会での発言について質問したのに答えた。
矢野氏は、前次官のセクハラ被害にあった女性記者に調査への協力を呼びかけた自身の発言を「『弁護士事務所は守秘義務があり、かつ名前を伏せて匿名でも無理でしょうか』と申し上げた」と説明した。
女性記者が週刊誌に録音テープを持ち込んだことについては「第三者に名乗り出ておられるわけで『それでも無理ですか』と私は申し上げた」と述べた。
矢野氏は「申し上げた言葉は消えない」と発言の撤回はしなかったが、「それでも繊細さを欠いたとすればおわび申し上げる」と謝罪した。
一方、麻生太郎副総理兼財務相は11日午前の衆院財務金融委員会で、福田前次官が相手の女性記者にはめられた可能性について「否定できない。事実かもしれない。裁判で決着されるだろう」と述べた。立憲民主党の尾辻かな子氏への答弁。