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【マネー講座】《債券入門》(3)〈債券市場と長期金利〉価格と利回りの深い関係

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【マネー講座】《債券入門》(3)〈債券市場と長期金利〉価格と利回りの深い関係

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 したがって、債券利回りの計算式の中で、債券価格だけを取り出してみると、変動する債券価格と利回りの関係が見えてきます。別の図は、左辺と右辺の計算式が等しくなるように、債券利回りと債券価格の変化の方向を矢印で示したものです。

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 図にあるように、債券価格が上昇しているときには利回りは低下し、逆に、債券価格が下落しているときは利回りが上昇するという関係がわかります。

 なお、このような債券の価格と利回りの関係は、どちらが先に決まるというものではありません。コインの表と裏のようにセットで決まるもので、表示の仕方が異なるだけです。同じ債券を、価格でみるか、利回りでみるか、という違いです。

10年物の国債利回りが代表的な長期金利

 ここまで、債券利回りの計算方法について細かく述べてきましたが、それには理由があります。

 一般的に10年物の国債利回りが代表的な長期金利とされています。そのため、10年物国債が売られて価格が下がると、利回りつまり長期金利は上昇します。逆に、10年物国債が買われて価格が上がると、利回りつまり長期金利は低下します。なかには、長期金利の動向は生活を営む上で関係ないと思う人もいるかもしれませんが、私たちは様々な形で長期金利と関わっています。

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