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日本では失速も… 中国で「QRコード」が異常な人気 爆発的普及で「強盗」横行

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日本では失速も… 中国で「QRコード」が異常な人気 爆発的普及で「強盗」横行

配信元:ITmedia ビジネスオンライン 更新

 中国でQRコードが導入されるようになったのは2010年のことだ。きっかけは日本や韓国で普及していたことが挙げられる。その後、携帯やスマホが急速に普及するのにともなって、スマホなどのモバイルグッズと実世界とをつなげる役割を果たした。これはいわゆる「O2O」(オンライン・ツー・オフラインの略で、「オンラインからオフラインへ」の意)のことだが、その手段として中国のモバイルユーザーたちに支持されたのがQRコードだったというわけだ。

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 またQRコードの普及に多大なる貢献をしたアプリが存在する。「WeChat」(中国名:微信)というメッセージングアプリだ。中国大手IT企業テンセント(中国名:騰訊)が提供するWeChatは、2012年からアプリにQRコードを標準装備した。

 現在、中国のネット人口は7億3000万人以上。そのうちの95%以上はスマホからインターネットにアクセスしており、多くがWeChatを通してQRコードを活用している。WeChatに登録されているアカウント数は11億を超え、月間のアクティブユーザー数は7億6800万以上だ。とんでもない数の人たちがQRコードを利用できるようになったため、街のあちこちに四角形のコードが溢れることになった。

 さらに現在では、WeChatなどのモバイル決算サービスで買い物をするのが普通になり、とんでもなく普及している。現金やカードを使わずに、請求書などにプリントされたQRコードを読み取って、銀行口座と連携している「WeChat Pay(支払い)」で支払いを済ませたり、逆にQRコードを店員に提示して支払いを行う。もちろんWeChat以外にもQRコードでのモバイル決算ができるアプリもあるが、WeChatはかなり人気で広く利用されている。

 カネの動くところに犯罪者が集まる

 QRコードはカメラをかざすだけで簡単に実世界とサイバー空間を結びつけ、さらにWeChatなどのおかげもあって支払いも簡素化されて生活の一部になっていることで、もはや中国ではなくてはならないインフラになっているのだ。

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