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“共倒れ”中国から逃げ出す韓国 経済危機まで「残り10分」漂う悲観論

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“共倒れ”中国から逃げ出す韓国 経済危機まで「残り10分」漂う悲観論

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 輸出が著しく増加した背景には、韓国企業のベトナム投資が拡大し、現地生産も増えて韓国から生産財や資本財の輸出が誘発されたこともある。

 向山氏は「とりわけサムスン電子によるベトナムでの現地生産が本格化した影響が大きい」とみる。

 韓国の対外直接投資額(韓国輸出入銀行データ、実行額ベース)の推移をみると、中国への投資額が減少傾向にあるのに対し、ベトナムへの投資額は安定的に推移。大企業による投資に続き、中小企業のベトナム投資が増えた。特に中小企業にはベトナムが14、15年、最大の投資先となった。

 ベトナム向け投資が増えた理由として、向山氏は、(1)中国と比較して労働コストが低廉なため生産拠点として魅力がある(2)一定の人口規模(9000万人強)があり、市場としての魅力がある-などの理由を挙げる。

 実際に、韓国の企業グループ「ロッテグループ」や「CJグループ」は、ベトナムで消費関連事業を拡大している。

 ロッテグループは1990年代にロッテ製菓が進出した後、ディスカウント店の「ロッテマート」の第1号店を2008年、ベトナムの経済都市ホーチミンに出店した。ロッテマートは15年現在の10店舗を、20年までに60店舗まで増やす計画だ。

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