「慰安婦アニメ」カナダ・スクリーン賞落選 短編ドキュメンタリー部門
更新【ニューヨーク=黒沢潤】カナダの優れた映画やテレビ・ドラマに贈られる「カナダ・スクリーン賞」の発表・授賞式が9日、東部トロントで行われた。短編ドキュメンタリー部門では、慰安婦を題材にしたアニメ「Mary & Myself」がノミネートされていたが、落選した。
作品をめぐっては、在カナダ日本人らで作る「日本の名誉を護る在カナダ邦人の会」などが授賞式に先立ち、同賞の実行委員会や、監督が籍を置く大学院などに抗議文を送るよう邦人らに呼び掛けていた。
作品は、カナダ東部ハリファクスにあるノバスコーシャ芸術デザイン大学の女子大学院生が監督した。この街に住む中国系カナダ人女性2人が、慰安婦に関する演劇の練習の過程で、慰安婦の「体験談」を回想する物語となっている。「1日に50人の兵士の相手をさせられた。時には大量の兵士だった」などというせりふが登場する。