SankeiBiz for mobile

タイLCC利用者、上期最高1358万人 2強好調で勢力拡大

ニュースカテゴリ:政策・市況の海外情勢

タイLCC利用者、上期最高1358万人 2強好調で勢力拡大

更新

 タイで航空機利用者数が増加し、格安航空会社(LCC)が勢力を拡大している。タイ空港公社によると、今年上期(1~6月)のスワンナプーム国際空港などタイの主要6空港の航空機利用者数は4368万人となり、前年同期の3703万人から約18%増加した。うちLCC利用者数は過去最高となる1358万人で約3割を占め、前年同期比増加率は約29%で全体数値を大きく上回った。現地紙バンコク・ポストが報じた。

 同国のLCCで2強を形成するタイ・エアアジアとノックエアの業績がそろって好調だったことが勢力拡大の要因。最大手タイ・エアアジアの上期利用者数は前年同期比23%増の500万人。ノックエアは4~6月期に同52%増の140万人を記録した。また、燃費効率のよい新型機投入などの効果でLCCは利益率でも通常便の航空会社を上回る。利益率はタイ・エアアジアが12%、ノックエアが14%だったのに対し、通常便最大手のタイ国際航空は9.8%だった。

 タイ・エアアジアの幹部は「10~12月期に観光がピークを迎える繁忙期が控えているため、下期も利用者増が期待できる」と自信を示す一方、懸念材料として政治情勢を挙げた。(シンガポール支局)

ランキング