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傷つけられても許す努力を私はする 映画「マレフィセント」 アンジェリーナ・ジョリーさんインタビュー

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傷つけられても許す努力を私はする 映画「マレフィセント」 アンジェリーナ・ジョリーさんインタビュー

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記者会見に参加したアンジェリーナ・ジョリーさん。引退報道をきっぱり否定した=2014年6月24日、東京都港区(宮崎瑞穂撮影)  米オスカー女優、アンジェリーナ・ジョリー(39)が先日、主演映画「マレフィセント」(ロバート・ストロンバーグ監督)のPRで来日した。本作は、グリム童話などを題材にディズニーが製作したアニメ映画「眠れる森の美女」(1959年公開)の実写リメーク版。魔女の呪いで眠るオーロラ姫が、王子のキスで目を覚ますご存じの物語だが、ジョリーが演じるヒロインはオーロラ姫ではなく魔女マレフィセントだ。

 人間の弱さ乗り越えて

 ある王国で、念願のロイヤルベビーであるオーロラ姫(エル・ファニング)の誕生を祝うパーティーが催された。大勢の招待客たちが見守る中、招かれていない邪悪な妖精、マレフィセント(ジョリー)が現れ、姫に「16歳の誕生日の日没までに永遠の眠りにつく」という恐ろしい魔法をかける。

 都内で記者会見に臨んだジョリーは「マレフィセントは子供のころ、純粋な心と正義感を持っていました。ところが、多くの子供たちがそうであるように、いじめにあったり、傷つけられたりすると、人間は変わってしまいます。怒りや憎しみの感情にとらわれ、マレフィセントのように人に呪いをかけようと、邪(よこしま)なことを考えるかもしれません。そんな人間の弱さを乗り越えて、愛情を持って人と接することで、幸せと明るい性格を取り戻すことができます」と作品に込められたメッセージを説明した。

 引退は完全否定

 許しが本作のテーマの一つともなっているが、ジョリーは「マレフィセントがオーロラ姫を守ろうと決めたのは確かでしょう。私自身は傷つけられても相手を許すと思うし、もっと前へ進もうと、許す努力をするでしょう」と強調。ただ、自分の子供たちが傷つけられた場合は例外で、ジョリーは「許すことができないかもしれません」と母親の顔をのぞかせた。

 ジョリーは「近く女優を引退する意向」との報道にも言及し、「引退するつもりはありません」と完全否定した。ただ、今後の活動については、「今まで以上にもっと脚本、監督業、人道的な活動に集中したいので、映画出演は少なくなると思います」と説明したうえで、「女優の仕事を積み上げていく段階はもう終わりました。出演する場合、どうしてもやりたいと思う企画を慎重に選んでいきたい」と語った。7月5日、全国公開。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:宮崎瑞穂/SANKEI EXPRESS

 ■Angelina Jolie 1975年6月4日、米ロサンゼルス生まれ。主な映画出演作は、99年「17歳のカルテ」(米アカデミー賞助演女優賞)、2005年「Mr.&Mrs.スミス」、08年「チェンジリング」、10年「ツーリスト」など。11年「最愛の大地」では、監督、脚本、製作を担当。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の親善大使。

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