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AKB2人 握手会で切られケガ 川栄、入山さん被害 24歳ノコギリ男逮捕

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AKB2人 握手会で切られケガ 川栄、入山さん被害 24歳ノコギリ男逮捕

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AKB48のメンバーが刃物男に襲われたイベント会場の岩手産業文化センター=2014年5月25日、岩手県滝沢市(土樋靖人撮影)  5月25日午後5時ごろ、岩手県滝沢市の岩手産業文化センター「アピオ」で開かれていた女性人気アイドルグループ「AKB48」の握手会イベントで、ノコギリのような刃物を持った男が突然暴れた。岩手県警や地元消防によると、AKB48のメンバー2人とスタッフの男性1人が負傷し、病院に運ばれた。メンバーは2人とも頭や右手、スタッフの男性は左手に切り傷を負った。いずれも意識があり、命に別条はないという。

 容疑認める

 会場から110番通報があり、現場に駆け付けた警察官が男を殺人未遂の現行犯で逮捕した。逮捕されたのは、青森県十和田市の無職の男(24)。「私がやりました」と容疑を認めているという。県警で詳しい犯行の状況や動機を調べている。

 関係者によると、男に切りつけられた2人のメンバーは、川栄李奈(かわえい・りな)さん(19)と入山杏奈(いりやま・あんな)さん(18)という。

 アピオでの握手会は午後1時から始まり、柏木由紀さん(22)や高橋みなみさん(23)ら多数のメンバーが参加した。川栄さんと入山さんも、午後9時までの最後まで参加する予定だったという。

 AKB48は「会いに行けるアイドル」をコンセプトに活動し、メンバーは全国で握手会を実施している。ファンはCDに付いている券を持って握手会に行くと、好きなメンバーと握手や会話ができる。AKB48の公式サイトによると、この日の握手会にはメンバー約50人が参加していた。

 握手会では、数人のメンバーごとに「レーン」がつくられ、ファンは目当てのメンバーがいるレーンに並ぶ。この日は襲われた川栄さんと入山さんが同じレーンだった。

 川栄さんは神奈川県出身で、入山さんは千葉県出身。それぞれ「りっちゃん」「あんにん」のニックネームでファンに親しまれていた。今月(5月)21日に発表された、AKB48と姉妹グループの恒例イベント「選抜総選挙」の速報では川栄さんが45位、入山さんが77位だった。

 AKB48のメンバーらが握手会イベントで突然、刃物を持った男に襲われた。メンバーが泣き叫び、パトカーや救急車のサイレンが響き渡った。岩手県滝沢市のイベント会場に居合わせたファンらは短文投稿サイト「ツイッター」で、騒然とした現場の様子を“実況中継”した。

 握手会が始まって約4時間がたった午後5時ごろ。ツイッターによると、メンバーごとに分かれた「6レーン」で男が刃物を振り回し、川栄李奈さんと入山杏奈さんとみられるメンバー2人とスタッフ1人がけがをしたという。

 「川栄(さん)が尋常じゃないくらいの血を流していた」。ツイッターでは、悲痛な叫びが書き込まれた。女性ファンが泣き崩れ、肩を支えられないと歩けないメンバーもいた。「救急車で病院に向かっております。詳しい容体は分かりかねます。握手会は中止とさせていただきます」。間もなく、レコード会社のスタッフのアナウンスが流れた。

 「会いに行けるアイドル」として人気を集めてきたAKB48。握手会はCDに同封されている「握手券」を持参すれば、メンバーと握手ができるイベントで、メンバーもファンと直接触れ合える場として大切にしてきた。参加したことがあるファンによると、手荷物検査はなく、握手の前に警備員に両手のひらを見せるだけの場合もあるという。

 事件の情報が広まると、会場内では「許せない」と怒りの声が上がった。男性ファンは「けがをした人はもちろん、全メンバーが心を痛めているはず」と思いやった。(SANKEI EXPRESS

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