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米議員、中国人「慰安婦」追悼 中韓共闘を強調

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米議員、中国人「慰安婦」追悼 中韓共闘を強調

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4月22日、米カリフォルニア州ロサンゼルス郊外グレンデールで、慰安婦問題を象徴する少女像に献花する米下院のアダム・シフ議員=2014年(共同)  米下院のアダム・シフ議員=民主党、カリフォルニア州=は4月22日(日本時間23日)、カリフォルニア州グレンデール市の韓国系住民らが設置を進めた「慰安婦」像を訪れ、今月(4月)10日に87歳で亡くなった中国の元慰安婦に対し、献花し線香を手向けた。米国での慰安婦問題は中韓共闘で追及していく姿勢を強調したもので、今秋に改選を控える有力下院議員がこれに乗っかった形だ。

 今回の「追悼」を主催した韓国系関係者によれば、亡くなった元慰安婦は1995年に日本政府を相手取り、訴訟を起こした中国人女性の一人。慰安婦像前には遺影が飾られ、シフ氏はひざまずきながら献花し、線香を供えた。

 シフ氏は「何十万人もの女性が戦時中に性奴隷とされた事実を、日本の中には軽視してきた人々がいる」と中韓の主張通りに指摘し、「慰安婦の生存者は何十年も恥や怒りとともに生きてきた」と日本政府の対応を一方的に批判した。

 シフ氏は元慰安婦への日本政府の謝罪を求めた2007年の米下院決議の共同提案者の一人で、今年1月には慰安婦碑が設置されているニュージャージー州選出の議員らと連名でケリー国務長官に、日本側に謝罪するよう働きかけることを求める書簡を送っている。

 シフ氏は、オバマ米大統領の訪日のタイミングで慰安婦像を訪れたのかとの報道陣の問いに、「偶然だ」と返し、「慰安婦像の撤去を求める訴訟も起きているが、提訴した人たちの意見は日系社会の少数意見」と述べた。

 像の撤去を求めて今年2月、在米日本人らがグレンデール市を提訴して以降、韓国系と中国系は連携を強化。慰安婦像には、下院外交委員長のエド・ロイス議員=共和党、カリフォルニア州=も1月に訪れており、議員らが11月の中間選挙を意識して活動しているとの見方もある。(ロサンゼルス 中村将/SANKEI EXPRESS

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